一般歯科・歯周病 General
一般歯科では、虫歯と歯周病を治療します。
当クリニックでは患者さま自身の歯を第一に、歯は極力抜かないことを方針とし、そのために豊富な経験に基づく知識と技術を活かして治療を進めます。
「その歯・その神経、本当に抜きますか?」
なるべく歯を抜かない、
神経を取らない治療方針
治療で削ったり抜いたりした歯は、ダメージを受けた部分を取り除くことで症状を回復させますが、もう元通りになることはありません。
炎症が歯の根の部分まで達すると、歯の内部の血管や神経を取り除く治療をすることがあります。これにより炎症を除去し、痛みもなくなりますが、歯はどうしても弱くなってしまうのです。
そこで当クリニックではできるだけ歯を抜かない、神経を取らない治療を心がけています。
ラバーダム防湿治療
ラバーダム防湿とは、ゴムのマスクを用い、「治療する歯の周辺を外部から隔離して行う治療法」です。これにより治療の効率化が図れる上に、無菌的治療が可能になり、歯根治療や虫歯治療の成功率が格段に上がります。また落ちた器具や薬液がお口の中に入らない為、患者様自身も安全に治療が受けられるなど沢山のメリットがあります(保険適応あり。自費診療の場合は診療費に含む)。
ミクロ単位の精密さが求められる歯の内部の神経や血管を対象とした根管治療では、基本的にラバーダム防湿を行い、マイクロスコープを使用することが義務づけられているアメリカ式の治療法を行っています。これによりさらに根管治療の成功率が上がり、治療回数も少なくなります。
MTA治療 ¥5,500
MTA治療とは、歯の神経に刺激を与えないようにマイクロスコープやラバーダムを使用し神経を残したまま虫歯を除去する神経保存治療です。
当クリニックではMTAという神経保護効果のある薬剤を使用することで、高い確率で神経を残すことができる為、結果的に歯の寿命を延ばす結果につながります。
また今までは抜歯になっていた、難治性の歯根治療にもMTA治療はとても有効です。
もし抜歯をしたら… もし歯の神経を取ってしまったら… 歯も神経も二度と戻ってきません。
そうなってしまう前に一度ご相談ください(すべての歯に適応する治療法ではありません)。
優しく痛みの少ない治療
当クリニックでは、患者さまの負担を軽減するために、痛みの少ない治療方法を取り入れています。
表面麻酔
痛みの少ない治療のポイントは「麻酔」にあると考えます。
歯肉の表面に麻酔薬を塗って、感覚を麻痺させる方法です。まずこの方法を行うことにより、その後使用する注射の痛みが軽減されるので、より安心して麻酔を行うことができます。
電動式麻酔器
コンピューター制御された麻酔器です。注射の痛みは注入スピードによる余計な圧力が大きな原因ですが、電動式麻酔器を用いることで、ゆっくりと痛みなく麻酔薬を注入することが可能です。麻酔針はもっとも細いタイプを用いることで、痛みを軽減します。麻酔薬はあらかじめ体温と同程度の37度に温めておくことで、痛みが少なく効きもよくなります。
歯科用マイクロスコープ(顕微鏡)
歯科用マイクロスコープ(顕微鏡)を用いると、肉眼だけでは確認が難しい口内の細部や深部まで、より精密に治療することができます。
当クリニックではあらゆる処置にマイクロスコープを応用することにより、最小限の精密治療が可能になるため、より正確性が高く痛みの少ない治療ができます。
歯周病 Periodontal disease
日本歯周病学会 認定医 が在籍しています。
歯周病は歯の周りの骨が溶けてしまう病気です。
自覚症状が出にくいため、気づいたときには手遅れになって歯を失う可能性もある怖い病気です。軽度の歯周病も含めると、30歳前後で79パーセント、40歳前後で84パーセント、50歳前後では実に88パーセントもの方が歯周病になっているとされ、歯を失う原因の第1位でもあります。定期検診を受けていただくことで、歯周病を早期に発見して進行を止めることができます。重度の歯周病の場合、歯周外科治療や再生療法などを駆使して、歯の維持・保存に努めます。
歯周ポケットが深い場合には、手探りで歯石を完全に取りきることは難しいため、歯肉を切開して歯石を取る手術を行ないます。そういった外科処置では、滅菌された器具など衛生管理を徹底した環境下で、歯科用マイクロスコープ(顕微鏡)を併用した精密な治療を行なっています。これにより、侵襲を最低限に抑えて、炎症などの感染リスクを大幅に低減した、患者さまに負担のない予後良好な治療を実現しています。
当クリニックでは歯周骨の再生治療に力を入れています
保険適応あり。適応にならない場合は、自費診療¥55,000+オプション となります。
症例:50代/男性/歯槽骨再生手術(エムドゲイン・バイオス・自家骨使用)
約2時間の日帰り手術となります。
自費診療:¥165,000(術後の消毒・処方薬の費用含む)
術前レントゲン:2014年8月/術後3年10か月のレントゲン:2018年5月
他クリニックで抜歯と診断を受け、セカンドオピニオン来院された患者様です。
外科処置となるデメリットはありますが、ぐらぐらしていた歯は術後4か月でほぼ揺れのない状態になり、
現在術後約4年たちますが日常の食事において問題ない状態を維持しています。
(重度の高血圧症や糖尿病の患者様には適応できない場合があります。)
*現在はエムドゲイン治療以外に、「リグロス」という国内生産された薬剤を使い、歯周骨再生治療も行っています。
歯周病の原因
不十分なブラッシングにより口内に汚れが留まると、歯と歯肉の間の歯周ポケットに歯垢が溜まっていきます。
歯垢は細菌にとって非常に居心地のよい住処なので、さらに増殖して歯周病を引き起こすのです。
歯周病の進行
歯周病は次のように症状が進行します。放置したままで自然治癒することはないので、早めに発見して治療することが大切です。
歯肉炎
歯肉が炎症を起こして張りがなくなり、ぶよぶよとたるんで歯垢が溜まりやすい状態になります。歯磨きの際に血が出ることがあります。
軽度歯周炎
歯肉の炎症が、歯を支える顎骨にまで広がり始めた状態です。歯周ポケットが広がり、歯垢や歯石が溜まって、歯肉から血や膿が出ることがあります。歯磨きや食事の際に、少し痛みを感じる場合もあります。
中等度歯周炎
顎骨にまで広がった炎症により、骨が溶けてきた状態です。歯周ポケットはより深くなり、歯肉が腫れて硬いものが噛みにくくなり、口臭が出ることがあります。歯がぐらつき始めますが、強い痛みが出ず、この段階になっても自覚症状のない場合もあります。
重度歯周炎
炎症によって顎骨が半分以上溶かされた深刻な状態です。強い痛みとともに、歯肉から膿が出て口臭が発生し、歯も大きくぐらつきます。ここまで症状が進んでしまうと、抜歯を行う必要が出てくる場合もあります。