入れ歯でお困りの方。インプラントオーバーデンチャーをご存知ですか?
インプラントオーバーデンチャー・・・
あまり聞きなれないですよね。。。(以下:IOD)
*IODは総入れ歯と部分入れ歯の両方に適応可能な治療法です。
*IODは総入れ歯と部分入れ歯の両方に適応可能な治療法です。
IODとは、その名の通り
インプラントの上に乗る義歯(入れ歯)なんです。
???
インプラントと入れ歯??
インプラントと入れ歯って別々の治療法ではないの??
と思う方もいらっしゃると思いますが、コンビネーションで行う治療法もあるんです。
ではどの様な場合に適応なのか?
一度は入れ歯を使った事がある患者さんが前提ですが、
①今の入れ歯に満足していない方
②骨の問題で多数インプラントが入れられない場合
③費用の関係で多数インプラントが入れられない場合
などが考えられます。
では、どのような治療法なのか?
入れ歯からIODに変更すると何が変わるのか? ですが
まずはレントゲンをご覧ください。
この患者さんは、上の入れ歯に色々不満(邪魔・話しづらい・味がわかりにくい・落ちてくる など)があって来院されました。
この段階では、上の歯が4本残っているのがわかると思います。
しかし残念ながら、今回この前歯はグラグラしてるのでどうしても保存不可能という話になってしまいました。
そこで、一般的な選択肢としてあるのは、総入れ歯にするか、インプラントを沢山入れて固定式の歯を作るか?だと思います。
総入れ歯についてはご存知かと思いますが、
上の歯を全部インプラントで歯を作るとすると恐らく「インプラントは6~8本は入れましょう」となります。
インプラントで治療できれば固定式ですし、なんでも良く噛めます。
もし治療期間と治療費に余裕があればこれが一番理想的な治療法だと私は思います。
しかし…
治療費はそこまでかけれない。。。
あまり大掛かりな手術もしたくない。。。
もう70才だしそこまでは期間も費用もかけたくない。。。
とお悩みの患者様も多いと思います。
そこでインプラントと入れ歯の中間に位置する治療法がインプラントオーバーデンチャー(IOD)なんです。
インプラントの数は1~4本で、その上に入れ歯を乗せて、カチッととめて、良く噛める、動かない入れ歯を作れるんです。
先程のレントゲンの患者さんの場合、やはり費用に制限があったので
ご覧の様に4本のインプラントで柱を作り、その上に入れ歯を乗せる計画を立てました。
この計画で同意を得ましたので、実際にインプラントを入れ
そのインプラントに とめ具を設置すると、入れ歯が動かない状態を作る事が出来ます。
今では、快適に入れ歯を使って頂いています。
下の写真2枚は術前です。
下の2枚は術後になります。
どうでしょうか?
術前に比べて入れ歯の面積がかなり減ったのがわかるでしょうか?
やはりインプラントを入れて、入れ歯が落ちないように止め具を入れたので、入れ歯は小さい設計にできます。
さらに落ちてこない所か、食べられる物も格段に増えます。
食事の味もずっと美味しく感じます。
超高齢社会を迎えるなか、IODという治療法は患者さんの負担を軽減するだけでなく、介護をを見据えた計画性のある治療法とも言えます。
跡部歯科クリニックでは、先日も(コロナ感染拡大以前です)IOD治療のプロフェッショナルをお招きし
全国の先生方に向けてセミナーも開催しました。
こちらは下の総入れ歯にインプラントを2本入れて、快適な入れ歯に変更する実習を行った模型です。
総合歯科治療は担当の先生がどれだけ多くの引き出しを持っているかで、その患者さんの治療の結果は大きく変わります。
IODは、総入れ歯と部分入れ歯の全てに対応可能です。
もし、今の入れ歯に不満やストレスがあるようでしたら、是非一度ご相談ください。
最良の計画を提案させて頂きます。